【10分でわかる】DNSの仕組みと設定方法

非エンジニアでもできるブログ構築

はじめに

前回の記事(「【30分で完了】サーバとワードプレスを構築する方法」)では、AWSでEC2インスタンス(WEBサーバ)を立ち上げました。

合わせて、Bitnamiというパッケージソフトウェアを使ったおかげで、一気にワードプレスが使える状態まで短時間で準備できちゃったわけです。

でも、このままだと、作成したEC2のIPアドレスでアクセスしないとページが表示されない状態ですよね。

よし、アクセスしよう、えーと、IPアドレスは68.251.xx.xxxか、わかりやすーい…ってなるわけないですね。
ユーザーは永久にブログには来てくれません

でも、大丈夫!

【たった10分で完了】ドメインを取得する方法」で取得したドメインがあるじゃないですか。

EC2のIPアドレスと取得したドメインを紐付ければ、ユーザーにもブログを見つけてもらいやすくなります。

リス太
リス太

今日は、このIPアドレスとドメインを紐づけるDNS設定を行いますよ!

DNSってなに?

ネットワーク

DNSとは、Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム)の略で、WEBサーバやメールサーバのありかを示すIPアドレス(たとえば255.255.255.255)と○○○.comや△△△.co.jpのようなドメインを紐づける(名前解決)、WEBにとってなくてはならない技術です。

厳密には、ユーザーがGoogleChromeやSafariなどのWEBブラウザでドメインを入力してWEBサーバにリクエストを投げると、直接WEBサーバがレスポンスを返すわけじゃありません。

だって、前回作成したEC2インスタンスは、IPアドレスしか情報を持ってないですからね。

たとえば、ユーザーが「grosme-fukugyo.com」というサイトが見たいってリクエストを投げると、間に立っているDNSサーバがWEBサーバの代わりに名前解決をしてくれるんです。

実際には、世界に13台しかないルートDNSサーバが一番はじめにリクエストに応答して、これまた間に立つDNSキャッシュサーバが仲介役として、個別に存在する.comのDNSサーバやgrosme-fukugyo.comのDNSサーバとやり取りをして、最終的にWEBブラウザに正しいIPアドレスを伝えるというものすごーく複雑な手続きをとります。

WEBブラウザは、IPアドレスがわかって初めて正しいWEBサーバのありかにたどり着けるわけです。

リス太
リス太

一瞬で処理されちゃうので、ユーザーからしたら、この煩雑な手続きを実感することはないですけどね。

さて、「非エンジニアでもできるブログ構築」では、ドメイン管理にムームードメインを利用しますので、ムームードメインのDNSサーバを使います。grosme-fukugyo.comのDNSサーバにEC2のIPアドレスを設定すれば、ユーザーはWEBブラウザにドメインを入力するだけで、ブログにたどり着くってわけです。

DNSレコードの種類

コード

さぁ、早速設定と行きたいところですが、もうちょっとお付き合いください。

さきほどお伝えした通り、DNSはWEBにとって欠かせない仕組みです。

WEBサーバだけじゃなく、メールサーバの名前解決ももちろんDNSが担います。

ドメインとIPアドレスを紐づけるわけなので、対象ドメインのDNSサーバに、WEBサーバであればIPアドレスを設定するわけです。

このIPアドレスなどをDNSレコードと呼びます。

DNSレコードには種類があって、ドメインと紐付けたい情報の種類によって、レコードも変わります。

以下はDNSレコードの一覧です。

レコード種別意味定義例
AホストのIPアドレスwww IN A 255.255.255.255
CNAMEホスト名のエイリアス(別名)www IN CNAME cname.example.com
MXメールサーバ名(ドメイン名) IN MX 10 mail.example.com.
TXTテキスト情報www IN TXT texttexttexttext

代表的なものが、IPアドレスのAレコードやメールで使うMXレコードですね。
今回は、EC2インスタンスのIPアドレスとドメインを紐づけるので、Aレコードです。

リス太
リス太

「非エンジニアでもできるブログ構築」では、最後にサイトの常時SSL化まで行いますので、そのときはCNAMEというレコードを設定しますが、詳細はそのときに。

DNSを設定しよう

地球儀のLAN

さて、やっとこさDNS登録に入りますよ!

前置き長かったですね。すみません…。

実際のところ、作業は一瞬で終わっちゃいます。前置きが長かったので拍子抜けですね笑

今回のDNS設定では、ムームードメインのDNSサーバであるムームーDNSを使います。

設定方法はお名前.comでもAWSのRoute53でも基本的には同じです。操作画面の違いくらいですね。

さて、ムームードメインのコントロールパネルにログインしましょう。

ドメインを取得したときに登録した情報でログインできます。

ムームードメイン設定

左カラムのドメイン操作画面の中から、ムームーDNSを見つけてクリックします。

リス太
リス太

初めてのときは、本当にムームーDNSを利用するか聞かれると思いますが、気にせず進みましょう。なんの問題もないです。

取得したドメイン一覧が表示されます。

今回、DNS設定を行いたいドメイン横の「変更」ボタンをクリックします。

ムームードメイン設定

画面下の方の、設定2が今回使うレコード登録部分です。

今は何もレコードが登録されていないはずですよね。

ムームードメイン設定

NO.1に設定していきます。

サブドメインには、今回は「www」と入力、種別には「A」をプルダウンから選択しましょう。

サブドメインは空欄でもいいですが、今回はGoogleさんにインデックスしてほしい正規のURLを「https://www.grosme-fukugyo.net」としたいので、サブドメインには「www」と入力します。

ムームードメイン設定

あとは、「内容」に前回メモしておいたEC2インスタンスのIPアドレスを入力すればOKです。

リス太
リス太

間違って種別をCNAMEなどと間違えないように注意しましょう。

IPアドレスはAレコードですからね。

登録したいレコードに誤りがないことを確認したら、画面下部の「セットアップ情報変更」ボタンを押せば完了です。

もう終わりです。めちゃめちゃ簡単でしたね!

DNSが正しく設定されているか確認しよう

非エンジニアでもブログ構築

DNSの設定が終われば、あとは反映されるまでしばし待つだけです。

しばらくしたら、「https://www.grosme-fukugyo.net」でアクセスすれば、正常にページが表示されますよ。

リス太
リス太

今はまだ、ワードプレスのテスト記事「Hello World!」って出てくるだけだと思いますけどね。

これでDNS設定は完了です!

おわりに

非エンジニアでもできるブログ構築シリーズの第3弾はDNS設定でした!

これでだいぶブログ構築できてきたなって雰囲気になってきましたかね。

次はいよいよ、本題のワードプレスの設定周りに入りますよ。

でもそのまえに、「SSHターミナルソフトとFTPクライアントソフトで事前準備完了!」です。

お楽しみに☆

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