ここ最近の急激な物価高や、老後の資金問題などお金に関する不安が大きくなってきており、投資に興味を持つ人が増えてきました。
しかし投資を始めるにあたって、「投資信託」や「NISA」など専門的な用語が多数あり初心者の人には少しハードルが高く感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、今さら聞けない投資信託と株とNISAの違いについて分かりやすく解説していきます。
投資信託と株の違いとは?NISAって何?
投資について調べていると、「株式」や「投資信託」、さらには「NISA」という言葉をよく目にします。
説明を聞いても全くの投資初心者にはその違いがよく分からないという人も少なくないかもしれません。
それぞれの違いについて詳しく解説します。
投資信託
投資信託とは、運用のプロが厳選した株式や債券などがまとめられた商品を買うというイメージをしてもらえれば分かりやすいかもしれません。
複数の投資家から集めた資金を、投資のプロが厳選した複数の銘柄に投資・運用し、そこから得た利益を投資家へ「分配金」として還元されます。
複数の投資家から資金を集めるため、1人あたりの投資額は少額から始めることも可能で、運用もプロに任せられることから投資初心者でも手軽に始めやすい投資方法のひとつと言えます。
人気がある銘柄として「S&P500」や「オールカントリー」などがあり、これまでの実績を見ても長期的に右高上がりで成長を続けています。
株(株式投資)
株式投資とは、企業が発行している株式を個別に購入し、その会社を応援するという投資方法です。
投資信託とは異なり、どの企業に投資をするのかや、どのタイミングで売買するのかを自分で選ぶ必要があり、投資初心者には少しハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
株式を保有すると「株主」となり、その企業のオーナーの1人になります。そして経営方針を決定する”株主総会”に出席する権利が与えられます。
また、その企業が得た利益の一部を配当金という形で株主に還元されたり、国内株式であれば株主優待が受け取れるのも大きな特徴です。
NISA(少額投資非課税制度)
一方でNISAとは、「Nippon Individual Savings Account」の頭文字を取った略称で、日本語に訳すと「少額投資非課税制度」と言い、毎年決められた上限金額まで投資をすることができ、そこで得られた利益に対して発生する税金が免除されます。
NISAを利用するためにはNISA専用の口座を開設する必要があり、証券会社や銀行で作ることが可能です。ただしNISA口座は1人1口座に限られるため、複数の金融機関で口座を作ることはできない点は覚えておきましょう。
つまりNISAとは上で解説した投資信託や株式のように売買したり運用したりする”金融商品”ではなく、NISAの制度を利用して投資信託や株式を購入・運用するという使い方をします。
NISAの制度を利用して投資信託や株式に投資しよう
NISAは投資対象の商品ではなく、一定の金額までの投資額に対しての利益に掛かる税金が免除される制度です。
そのため年間の投資額が数万円〜百万円程度の個人投資家ならば、NISAの制度を活用しつつ投資信託や株式などへ投資をすることにより税金を抑えるという使い方がおすすめです。
まとめ
投資信託と株の違いと、NISAについて説明してきましたが、投資信託と株は投資対象の金融商品で、一方NISAは少額の投資で得られた利益に対して掛かる税金が免除される制度で全くの別物です。
NISAは個人投資家にとっては非常に魅力のある制度なため、上手に活用して投資信託や株式を購入・運用していきましょう。
ただし投資に”絶対”はないため、余剰資金を使い自己責任で行いましょう。