ここ数年で生活必需品や光熱費など物価の上昇が話題となっており、生活が厳しくなっているとの声もよく聞くようになりました。中には大切な資産を減らさないよう投資に興味を持っている人も多いはずです。
投資先として人気があるのがS&P500の先物取引というものがありますが、実際にどのようなものなのかイマイチ分からない人もいるのではないでしょうか。
今回はS&P500の先物とはどのようなものなのか、また話題となっているミニ先物とは何なのか、その人気の理由についても詳しく解説します。
S&P500の先物って何?
まずはS&P500の先物とはどのようなものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
S&P500はアメリカの代表的な株価指数
投資対象として非常に人気のあるS&P500とは何なのでしょうか。ニュースなどでよく耳にしますが、まずはそこを理解しなければいけません。
「S&P500」は、「NYダウ」「NASDAQ」と共にアメリカを代表する株価指数です。株価指数は特定の銘柄群の株価の動きを表すもので、株式市場全体の値動きを表しており、投資家が現在の相場を確認する「ものさし」にも使われたりもします。
その中でもS&P500は、米国の取引所に上場している米国企業のうち、流動性のある大型株から選定された500銘柄によって構成されており、日本でも有名な企業であれば「アップル」や「アマゾン・ドットコム」「テスラ」がS&P500に含まれています。
そもそも先物とは?
そもそも先物とはどのようなものなのでしょうか。先物取引は、普通の取引とは何が違うのか詳しく解説します。
先物取引は、特定の商品を将来の決められた日に決められた価格で受け渡すことを、売り手と買い手の間で約束する取引をさします。
通常の現物取引では、最初に代金を支払い商品(株や指数)を購入し、株価が上がったところで売却をすることにより差額で利益を得ます。しかし先物取引では、購入した時点では証拠金の差し入れ以外に代金の支払いは行われず、受け渡しを行う約束をした期日になって代金の支払いや商品の受け渡しを行います。
ただし先物取引は受け渡しの期日の前日までであれば転売することが可能で、利益が出ている時点で手仕舞いすることができ、さらに先物取引は現物取引とは異なり、買い建て(買いから始める)だけではなく売り建て(売りから始める)ことができる点が最大の特徴です。
S&P500の先物は投資先に人気
上記でも解説したように、S&P500はアメリカの有名企業がいくつも含まれている指数のため、長期でみると右肩上がりに成長を続けており、今後もこの成長は続くと思われています。さらには投資の神様ともいわれているウォーレン・バフェットが妻に「資産の90%をS&P500に投資するように」と指示したという話は投資家の中では有名な話です。
そのため、積立投資などの長期で運用する場合は必ずと言っていいほど投資先の候補に挙がり、「投資先に困ったらS&P500に入れておけ」という人も少なくありませんでした。
今話題のミニ先物って?
先物取引の中でも、ミニ先物というものが話題となっています。
ミニ先物取引とは通常の先物取引よりも取引単位が少なく、自己資金の少ない方でも気軽に投資が行える商品です。S&P500 のミニ先物はもちろん、日本の株価指数である「日経225」もミニ先物取引があるため、お試しで投資を経験したい人や、投資を始めたばかりの人などに人気があります。
ちなみにミニ日経225先物なら、通常の日経225先物の1/10の資金から取引することが可能となっています。
まとめ
近年の物価の上昇や老後の2000万円問題などが影響してか、投資に対する意識が高まってきており、NISAなどの制度を利用して投資を始めた人も多くいます。
投資先として人気の高いS&P500 はアメリカの株価指数で、長期的に右肩上がりに成長しているとして注目を集めています。
興味はあるけどまだ投資を始めていない人は、今回ご紹介したS&P500 の先物取引や、何かと話題となっているミニ先物取引などを参考にし、自分の納得できる投資先を見つけて資産を運用してみてはいかがでしょうか。