投資初心者の皆さん、株価が下落・暴落したらどうするか考えていますでしょうか。
「いや初めてだしまだ大丈夫かな。」「下落した時に考えます」こういった意見の方が大半でしょう。
しかし、この考えは非常に危険です。なぜなら、株価の下落・暴落は全世界のどこにでもつきまとう投資家の最大の課題だからです。悠長に待つのではなく、投資をするなら最低限のリスクヘッジをしていて損はありません。
今回は、アメリカの事例を中心に暴落時における心構えを紹介します。
そもそも株価って?
投資初心者に皆さんにとって一番気になるところが「株価の値動き」でしょう。実際に上がっているのか下がっているのか、自分が投資した分がどうにか増えて戻ってきて欲しいですよね。
しかし、「株価」と言われて即答できる方は意外と多くないのかもしれません。株価とは、企業が発行している株式一株あたりの値段のことを指します。
株価は需要と供給によって決まる
株価は「需要」と「供給」の量によって決まってきます。要は「買いたい」人がどれだけいるのか、「売りたい」人がどれだけいるのか、簡単に言うとこれだけのことで株価が決まるのです。
例えば、需要=買いたい人が100人いたとして、売り手が1人の場合、売り手側は買いたい人を選び放題ですが、買いたい人は値段が上がっても欲しい訳です。こうなると物の値段は上がります。一方で売り手は100人、買い手は1人の場合、買い手はどこで買っても同じなので比較検討し出来るだけ安い所となります。そうなると売り手は価格競争に走り、値段は安くなっていきます。かなりざっくりとしてますが、まずは頭にイメージをつけておきましょう。
アメリカ 株価
基軸通貨「ドル」を持つアメリカの株価は軒並み右肩上がりです。近年では「GAFAM」と呼ばれるような超メガテック企業など、世界的に有名な企業はほとんどアメリカ排出と言われてもおかしくないほどです。こういった背景から日本の投資家でも米国株への投資を始める方も少なくありません。もちろん、瞬間瞬間で見れば落ち込んでいる時期もありますが長期で見ると今のところ勝ち続けているような状態です。
アメリカ 株価暴落
そんなアメリカ株ですが、「個人投資家はアメリカ株下落にどう対応すべきか」のニュースをご存知でしょうか。
波乱の9月相場が終わった。ある程度予想されていたとはいえ、NY(ニューヨーク)ダウ平均株価については、月の前半に記録した高値3万2504ドル(12日)から月末の安値2万8715ドルまで、下げ幅が3789ドル(下落率11.66%)に達した。立会日わずか14日間でこの下落は厳しく、まだ底値は見えてこない。
この間の状況変化を見てみよう。前半の12日の高値は、NY連銀が発表した最新調査において、8月の1年期待インフレ率が5.7%と、7月の6.2%から低下したことが追い風となった。
このときは5年期待インフレ率も2%と、7月の2.3%から低下した。また住宅価格の期待値も+2.1%と7月の+3.5%から伸びが大きく鈍化し、2020年7月以来、ほぼ1年ぶりの低い伸び率になった。
要はアメリカ株価が暴落しているのが現状です。一般に、株価が直近の高値から20%下落すると弱気相場入りと解釈されます。
実は、今回の暴落の値動きは世間を騒がせた「リーマンショック」時の値動きと酷似していると言われています。
投資 初心者 株価暴落時の心構え
今回のように株価が暴落ないし、下落するというのは投資にはつきものです。では、こういった苦難を乗り越えるための心構えとは一体どんなものになるのでしょう。
心構え①:あくまで冷静に、暴落の原因分析を
心構えの一つ目は「あくまでも冷静に暴落の原因を分析する」と言うものです。
多くの投資家がニュースや報道に不安を煽られ、手持ち資産を売却するなどの行動をとり、さらなる株価の下落を引き起こしているのです。そうならないためにも、「下落・暴落」と言う事実だけに目を向けるのではなく、「なぜ下がったのか」原因を追求し「次はどうすべきか」と次回アクションに繋げるようにしましょう。
心構え②:現在の保有銘柄を確認する
心構えの二つ目が「現在の保有銘柄を確認する」ことです。
下落の原因を分析し、今後長期的に回復が見込まれないものであれば対応が必要と言うことです。「投資は長期スパンで見るべき」と言われることも多いですが、業界・新技術の台頭などにより今後成長や回復が見込まれない銘柄を持っていても無意味です。
心構え③:許容範囲をあらかじめ決めておく
心構えの三つ目は「目減りの許容範囲をあらかじめ決めておく」と言うことです。
多くの投資家が下落した時のことを考えず、増えた時のことばかりに目を向けてしまいます。そのため、下落した際に「どこまでの下落なら許容範囲」と言うものがなく慌てふためきます。投資に下落はつきものです。最低限のリスクヘッジを怠らないようにしましょう。
最後に
今回はアメリカ株に限った内容でしたが、株価の下落・暴落は全世界どこでもあり得る内容です。投資初心者の方は増える未来ばかりを想像するのではなく、むしろ減った時にどうするか考えてみてはいかがでしょうか。