この記事では、ほったらかし投資を始めてみたい人向けにNISAや不動産クラウドファンディングの情報をお届けします。将来に備えて投資を始めてみたいという人でも、仕事や家事で忙しく時間が取れなかったり、難しそうだけど勉強をしている時間もなかったり、さまざまな事情があるでしょう。そのような投資初心者におすすめなのが「ほったらかし投資」です。ほったらかし投資のおすすめの銘柄、始め方についてご紹介していきます。
ほったらかし投資とは?
ほったらかし投資とは、初めに投資先や投資をするルール、入金方法などの設定を済ませておく投資方法です。投資した後は完全に放置するだけで、ほぼ自動的に資産を増やせるようにする方法で、忙しい人や運用に詳しくない人にもおすすめされています。短期間で大きく稼ぐ方法ではありませんが、長期的・継続的な収益を得たい人には最適な方法でしょう。
ほったらかし投資のメリットとデメリット
ほったらかし投資の最大のメリットは、投資初心者でも始めやすく、株などチャートを見て裁量で判断をする短期取引などに比べて、コツコツとリスクも減らしつつマイペースに続けられる点です。また、一度設定を行えば、頻繁にチャートをチェックする必要もなく、忙しくて投資に時間を割けない人にも向いています。デメリットは、利益が保証されているわけではないという点です。預貯金のように考えていると、損失が発生した時のダメージが大きいでしょう。あくまでリスクを伴う投資だということを覚えておきましょう。
ほったらかし投資先のおすすめ方法
ひとことにほったらかし投資と言っても、その投資先や投資方法は複数存在します。ここからは、ほったらかし投資の方法について詳しく解説したいと思います。ほったらかし投資は、短期間で大きなリターンを得ることは難しい投資方法です。しかし、言葉通り「ほったらかし」のまま少しずつ利益を得ることができるので、預貯金に比べてより高い利回りが期待できるでしょう。ここからは、ほったらかし投資におすすめの方法や投資先について解説します。やってみたい方法や適した方法を選んで、始めてみてください。
つみたてNISA
ほったらかし投資でおすすめなのは、つみたてNISAです。NISAは投資初心者にとって魅力的な制度。運用益や配当金が非課税となり、税金の負担を軽減することもできるため、極力リスクを減らして利益を最大化することができるのです。2024年にはさらにパワーアップし、非課税期間が無制限になりました。NISAには「つみたて枠」と「成長投資枠」がありますが、初心者に向いているのは「つみたてNISA」です。
iDeCo(イデコ)
iDeCoは、公的年金に上乗せできる私的年金制度の1つです。投資信託や定期預金の中から自分で運用する商品を選び、60歳以降に受け取ることができます。NISAと同様に運用益が非課税になり、掛金全額が所得控除の対象になることもメリットです。しかし、iDeCoは老齢給付金を目的とした投資方法なので、60歳を迎えるまでは何があっても引き出せないことに注意しましょう。
不動産投資
不動産投資も、ほったらかし投資におすすめの方法です。不動産投資と聞くと難しそうですし、運用が大変そうなイメージがあるかもしれません。しかし、不動産が長期的に安定した収益を見込める上に、プロに管理を任せることができるので、初心者でも始めやすい投資方法なんです。投資はしたいけれど時間も手間もかけられないという人は、不動産を購入さえすれば、信頼できる不動産管理会社にその管理をお任せして、ほったらかし投資を楽しみましょう。
不動産クラウドファンディング
不動産投資と似た方法に、不動産クラウドファンディングがあります。不動産クラウドファンディングは、事業者が投資家から集めた出資金をもとに、投資家に代わって不動産投資を行う制度です。利益があった場合、その一部が投資家に分配される仕組みになっているため、初心者でも始めやすいとされています。運用や管理は事業者が行ってくれるので、まさにほったらかしたまま利益が出るのを待てば良いのですね。
参考サイト:プレサンス
株の自動売買
株の自動売買は、投資の初心者にとって始めやすい方法とされています。通常の投資と違って、あらかじめ設定を済ませておくことで自動的に株の売買を行える便利な制度です。設定できる条件も豊富で、株価だけでなく日経225やTOPIXなどの指数を売買の基準にすることもできます。明確な取引戦略を持っている場合、有効な方法といえるでしょう。便利な反面、銘柄を自由に選べないというデメリットも。もし「不祥事を起こした企業の株を避けたい」などという希望があった場合にも、売買が行われてしまうリスクがあることを覚えておきましょう。
【NISAの場合】ほったらかし投資のおすすめ銘柄
NISAのつみたて投資枠を使用する場合の、ほったらかし投資のおすすめ銘柄をご紹介します。投資できる銘柄は豊富に存在しますが、おすすめなのが「全世界株式インデックスファンド」と「バランス型ファンド」です。それぞれどのように違うのか説明していきましょう。正確な違いを知って、より効率的に投資を始められるよう準備しましょう。
全世界株式インデックスファンド
全世界株式インデックスファンドは、日本だけではなく海外の先進国、新興国などの幅広い国や地域の株式を分散して投資ができる商品です。投資対象となる地域が分散されることにより、急激な価格変動のリスクが抑えられるというメリットがあります。それだけではなく、長い目で見れば成長が続くことが見込まれるので、ほったらかし投資におすすめです。
バランス型ファンド
ほったらかし投資で、よりリスクを抑えたい場合はバランス型ファンドに投資をすることをおすすめします。このバランス型ファンドは、投資対象を株式だけではなく、債券やREITなど幅広く分散させているのがポイント。このうち1つの価格が大きく下がってしまった場合でも、他の試算でカバーすることができるのです。また、定期的に投資先のリバランスをし、リスクヘッジが行われるのも特徴です。
ほったらかし投資の始め方は?
ほったらかし投資の概要について分かったところで、始め方やポイントを解説していきましょう。ほったらかし投資のメリットが分かったり「やってみたい」と思えたりしても、始め方が分からないといつまでも手を出せませんよね。ここからは、初心者にもわかりやすくほったらかし投資の始め方を解説します。特に初心者におすすめなのが「NISA」と「不動産クラウドファンディング」なので、その2つに絞ってご説明しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
NISAの始め方
ほったらかし投資でNISAのつみたて投資を行う場合は、まずNISA専用の口座を開設しなければなりません。NISA口座の開設は、証券会社はもちろんですが、銀行や郵便局、信用金庫などさまざまな金融機関で手続きできます。ですが口座を開設した金融機関によって、取り扱っている投資信託商品や最低投資金額などの違いがあるため、事前に調べて自分が投資したい商品はあるのか、投資金額はどうなのかを確認してから口座を開設しましょう。
不動産クラウドファンディングの始め方
ほったらかし投資で不動産クラウドファンディングを行う場合は、まず不動産を管理する事業者を選びます。一般的にはその事業者サイトで会員登録が求められ、口座情報などを入力します。そして、その事業者が募集している案件の中から選んで出資を申し込み、出資金を入金します。入金が済めば、あとは事業者が運用を行うため、作業は完了です!
まとめ
ほったらかし投資は、初めに投資先や投資をするルール、入金方法などの設定を済ませておき、その後は完全に放置するだけでほぼ自動的に資産を増やせるようにする投資法です。そのため、仕事や家事などで投資に時間を割けない忙しい人や、投資初心者にもおすすめです。ただし、他の投資方法よりも比較的リスクが低い方法ですが、投資の世界に”絶対”はないので、自分で調べて納得する投資先を選びましょう。