株式投資をしていると、数億も数十億も稼ぐとんでもない投資家がたくさん存在します。有名なところでいうとジェイコムの投資をきっかけに巨額の富を築いて有名になったBNFさんや270億の資産があることで知られているcisさんなどが挙げられます。こういった方々と肩を並べるくらい有名なテスタさんという投資家をご存じでしょうか?
本記事ではテスタさんが一体どういった人なのか、その概要や経歴について紹介していきます。
テスタとは何者?
テスタさんは日本の個人投資家の中でも知名度・実績ともに最上位の一人です。本人のX(旧Twitter)や主要メディアのインタビューでは「2024年2月に累計利益100億円に達した」「年次でマイナスの年がない」といった到達点が確認でき、個人投資家のアカウントの中でも圧巻です。なおここでいう100億は評価額ではなく確定ベースの通算利益という本人の注記があるため(=資産総額と同義ではない)、ネットで流通する「資産は数十億円」といった言い回しはあくまで外形的な推測に過ぎませんので注意する必要があります。
年齢などのプロフィールについて
プロフィールなどについては、公式で年齢などがわかる情報はなく、細かい背景は謎に包まれています。また株式の大量保有報告にも名前が挙がったことはあまり確認されておりません。2005年に元手300万円で株を始めてからデイトレで経験を積み、近年は中長期・高配当・米国株まで守備範囲を拡大する活躍をみせています。配当収入は億単位に達した時期も語られています。また2024年2月には累計利益100億円到達を自ら報告しました。これまでに年次マイナスなしの実績と、Xや書籍・メディアでの平易な解説で投資家たちにも広く支持されています。
具体的な資産
テスタさん自身が強調している通り、「100億」は純粋な現在の資産ではなく、累計利益です。資産額(保有資産の評価額)は相場の変動で日々変わり、基本的には公表の義務もありません。もっとも、配当収入が数億円規模に達した旨の発言や、高配当株の比率を高めているという近年の語り口からは、相応の規模のポジションを持っていることは推察できますが、具体的な資産額は非開示なので類推の域を出ません。従って「数十億円」という見出し文句は便宜的な推量にすぎず、一次情報としては累計利益100億円を根拠に評価するのが正確です。
人気の理由
これまでのテスタさんの投資成績は20年連続プラス・累計利益100億円という結果に加えて、情報発信する際には専門用語を極力避けて説明するスタイルが視聴者や読者から多くの支持を得ています。
彼が登場する松井証券の公式チャンネルや新R25など、一般向け媒体でわかりやすく語る機会が継続的にあり、直近では監修本『マンガでわかる テスタの株式投資』(大和書房、2024年10月刊)で入門者の壁を下げたことも追い風になりました。これらのことから結果と発信の両輪が、投資未経験層にまで届く間口の広さを生んでいるのが特徴です。
近年のメディア露出
近年でのテスタさんのメディア露出では投資専門媒体でも露出が多く、たとえばダイヤモンド・ザイでは2024年のふり返りと2025年の展望、到達点としての累計利益100億円が特集されました。この記事からテスタさんの資産額の推察がされるようになりました。さらに東洋経済やマネックス証券といった一次ソースでも、短期から配当・中長期・米国株まで現在形の投資観を語っており、固定観念に縛られず今の相場に合わせるスタンスが見て取れます。
テスタさんの経歴
経歴を時系列から俯瞰して整理すると、テスタさんは2005年に300万円でスタートし、投資を始めた初期はスキャルピングでコツコツ積む手法を確立していきました。アルゴリズムを用いた取引方法の浸透など市場構造の変化を踏まえ、徐々にスイングから中長期へと比重を移し、配当収入も柱に据えていくことになりました。こうした時間軸のミックスにより、ボラティリティの高い局面でも収益源を分散させられる構えが整えられたことが、長期で年次プラスを続けてきた背景として語られています。なお、その他のプライベートな経歴については公開されている情報からは明らかにされてはいません。
現在の活躍
テスタさんの2024~2025年のインタビューでは、新NISA普及後の個人投資家増加を肌感覚として語りつつ、米国株をリスクヘッジの観点で持つ意義や、配当の積み上げを通じた収益源の多様化を強調しています。
現在のテスタさんの投資は短期一辺倒ではなく、中長期のキャッシュフロー視点を併せるのが今のスタイルとなっています。これらの点から彼の投資は国内相場の循環を見ながら、時間軸と市場(日本株/米国株)を柔軟に切り替える可変性が読み取れます。
書籍や発言から分かるスタイル
2024年10月刊の『マンガでわかるテスタの株式投資』は、株の「そもそも」からチャート・決算・用語の超基礎までを絵で解説する入門書となっています。この書籍はAmazonや出版社ページの書誌情報も整い、電子版も配信されています。また動画の発信では松井証券のシリーズや新R25の企画など、初心者が「いまの相場」で迷いがちなポイントを扱った回も多く、書籍と動画で学習導線がつながる構図となっています。
また彼の発信は投資一筋のストイックさだけでなく、被災地支援の呼びかけや寄附への関心など、社会との接点を意識した発信も散見されます。これらはパフォーマンス指標ではありませんが、ファン層の裾野を広げる一因にもなっています。
まとめ
テスタさんは、2005年に投資を開始して年次プラスを継続し、2024年に累計利益100億円という実績に裏づけられた結果の人として認識されています。彼の年齢や資産額は非公表であり、保有株式の大量報告などから得られる情報も現時点では認められないため、そこを断定する記事は慎重に扱うべきです。
一方で、書籍・メディアでのわかりやすい言語化と、短期~配当・米国株まで広がった現在形の投資観が多くの支持を集めているのは、一次情報からも読み取れます。こういった株式投資に関するわかりやすい情報発信は株式投資への参入障壁を減らす意味でも重要な役割だといえ、今後のさらなる活躍も期待することができます。