シンガポールって物価高い?生活費はどれくらい?日本と比較してみた

この記事では、シンガポールの物価高いと言われている件について調査しました。シンガポールといえば、旅行だけでなく留学や移住に人気の国ですよね。シンガポールに住んでいる芸能人やセレブも多く、富裕層が住んでいるイメージもあるのではないでしょうか?シンガポールの物価高いというのは事実なのか、生活費などを日本と比較しながら解説します。

シンガポールって物価高い?

シンガポールの物価高いといわれていますが、全体的に日本より高めではあるものの、暮らし方次第で体感がかなり変わってくるというのが実態です。実際、駐在員的な生活を送る人にとっては、生活費ランキングで世界4位クラスになるそうです。その一方、現地の人と同じような暮らし方をする人にとっては、世界28位程度にとどまるという大きなギャップがあります。つまり、シンガポールは世界一物価高いというニュースの多くは、欧米水準の暮らしをする一部の人を対象にしたものなんですね。一般的な生活実感とは、少し距離があるようです。

参考:シンガポール留学支援センター

円安のため物価が高く感じる

また、ここ数年の円安も体感物価を押し上げている大きな要因となっています。2026年時点では、1シンガポールドルがだいたい115円から123円程度で推移しています。しかし2021年頃までは、1ドル=80円前後だったんです。こう考えると、単純計算でも1.5倍近く円換算コストが増えている計算になりますよね。同じ現地価格でも、今の為替では以前よりずっと高く感じられるわけです。

住居費は東京の1.5〜2倍

シンガポールの物価において、生活費の中で最も大きな負担になるのは住居費です。東京に住む家賃の感覚でいうと、1.5〜2倍程度をイメージしておくとよいでしょう。ルームシェアであればお風呂・トイレ共同の部屋で月S$600〜1,500(約5〜18万円)、専用バス・トイレ付きならS$900〜1,900程度が相場です。ファミリーで3LDKのコンドミニアムを借りるとなると、S$2,900〜6,300(約35〜75万円)ほどかかることもあります。

食費は選び方による

一方で、食費については選び方次第で大きく差が出ます。地元の人が利用するホーカーズ(屋台街)であれば1食500〜1,000円程度で済み、むしろ日本の外食よりも安く感じられることさえあります。ただし、一般的なレストランではサービス料10%と税金9%が加算されるため、ランチでS$40〜80(約5,000〜9,600円)、ディナーになるとさらに高額になりがち。旅行者がよく利用する観光客向けのレストランほど、割高な設定になっています。シンガポールの物価高いという印象は、こうした観光客向けの選択肢に集中していることも一因といえますね。

交通費は安いが車の所有率も高い

シンガポールの交通費に関しては、むしろ日本より安く済む部分です。MRTやバスは初乗り100円程度からと発達しており、駅の近くに住んでいれば車がなくても不便を感じることはほとんどありません。しかし、それでも車を所有するコストは世界屈指の高さで知られています。車両価格に加えてCOE(車両購入権)という高額な権利書を購入する必要があり、セダン1台の所有コストが日本円で1,700万円を超えることも珍しくないとか。生活費ランキングで、シンガポールの数字を大きく押し上げているのは、この車の所有コストが大きな要因になっているとも言われています。

医療費・教育費は高い

医療費や教育費についても、割高になりやすい分野です。外国人はシンガポールの公的医療保険制度の対象外となるため、民間の医療保険に加入する必要があり、月額S$100〜400程度が目安になります。また子どもを連れて赴任する場合、外国人は原則として公立校に通えず、インターナショナルスクールが主な選択肢となります。そうなると学費もかさみ、教育費が生活費の中でも最も重い負担になりがちなんですね。

日本と比較してみた

シンガポールの物価高いのかどうか、日本の生活と比較してみましょう。結論からいうと、住居費・医療費・教育費はシンガポールが日本を大きく上回ります。その一方、交通費とローカルフードの食費は日本と同等か、むしろ安く抑えられる場合もあります。全体としては「贅沢品や制度依存の費目(医療・教育)は高いが、庶民的な暮らしに必要な部分は意外と手頃」という、メリハリのある物価構造が見えてきます。

項目シンガポール日本
住居費東京の1.5〜2倍程度が目安。ルームシェアでS$600〜1,500(約5〜18万円)、3LDKコンドミニアムでS$2,900〜6,300(約35〜75万円)。都心部でも比較的抑えやすく、シンガポールより割安な傾向。
食費ホーカーズなら1食500〜1,000円と日本より安いことも。一般レストランはサービス料10%+税9%が加算され割高。外食の税・サービス料負担が軽く、価格帯も比較的安定。
交通費MRT・バスは初乗り100円程度で日本より安価。ただし車の所有コストは世界屈指の高さ(COE含め1台1,700万円超も)。公共交通は充実しているが、シンガポールと比べるとやや割高。自家用車の維持費は相対的に安い。
医療費外国人は公的医療保険の対象外。民間保険で月S$100〜400程度が目安。国民皆保険制度により自己負担が軽く、シンガポールより低コスト。
教育費外国人の子供は原則公立校に通えず、インターナショナルスクールが主な選択肢となり高額になりがち。公立校を選べば教育費は大幅に抑えられる。

シンガポールには富裕層ばかりが住んでいる?

シンガポールというと、富裕層が多く移住しているようなイメージがありますよね。しかし実は、シンガポールに住んでいるのは富裕層だけではありません。シンガポールの人口(約590万人)の大半は、一般的な会社員や公務員、サービス業従事者など。富裕層向けではなく、中間層・庶民のための住宅が多くあることも分かっています。シンガポールは所得税・相続税・キャピタルゲイン課税などが低く抑えられており、これが海外の富裕層や投資家を惹きつけているという事情があるようです。

参考:税理士法人 山田&パートナーズ

まとめ

いかがでしたでしょうか?シンガポールは物価高いといわれていますが、事実である部分もあり、誤解である部分もありましたね。特に外国からシンガポールに移住するとなると、医療費や教育費の面で恩恵が受けられず、生活費を底上げする可能性があります。食費や交通費で節約をしながら暮らせば、生活水準は日本とさほど変わらないまま維持できるかもしれません。